千と千尋が人気な理由は?意味が分からないという声に宮崎駿監督が伝えたかったこととは…

※本ページに関して※

本ページはGoogleアドセンスによる収益も含めアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

スポンサーリンク

"鬼滅の刃 無限列車編"が日本の歴代興行収入の記録を約20年ぶりに塗り替えたことで、これまで1位だった"千と千尋の神隠し"が再び注目を集めていました。

スタジオジブリ作品は作り手である宮崎駿監督からのメッセージが込められていることが多く、"千と千尋の神隠し"も同じです。

今回は"千と千尋の神隠し"に隠されているメッセージについて調査してきました。

人気の秘密にも迫っていきますよ(*^▽^*)

千と千尋が人気の理由は?

スタジオジブリの作品はこれまで軒並み大ヒットをしていますが、その中でも"千と千尋の神隠し"は飛び抜けて人気があります。

なぜこれほどまでに人気となっているのか。

その理由の一つが対象年齢の広さです。

日本で公開されるアニメ映画はテレビで放送されている作品の映画化など、一部の年齢層をターゲットにしているものが多いと言われています。

国民的アニメの代表"ドラえもん"なども作品自体が子供をターゲットにしているため、ファン以外の大人が1人で観に行くということは殆どありません。(子供に交じって1人で観に行くのが気恥ずかしいというのも理由のようです)

これが、知名度はあっても記録的なヒットに繋がらない理由ではないでしょうか。

それに対してスタジオジブリの作品は、どの世代が見ても楽しめることを意識して制作されています。

"千と千尋の神隠し"は10歳の女の子を主人公にすることで子供でも入りやすく、両親を人間に戻すために努力をする千尋の健気な姿に大人も共感できるような内容です。

1つ前の"もののけ姫"も歴代7位の興行収入の大ヒット作品ですが、ジブリ作品では珍しくやや大人向けの内容ではないでしょうか。

"千と千尋の神隠し"は、シンプルかつ分かりやすい内容にしたことで前回以上の記録となったとも考えられます。

スポンサーリンク

千と千尋の見どころは?

ちなみに東北地方で信仰されてきた「おしら様」は子供が大好きな神様なのだそうです。おしらさまが初対面の千尋を助けてくれたのは、この同じ名前の神様とも関係があるのかもしれませんね。#千と千尋の神隠し #宮崎駿 #ジブリ #金ロー #放送中 #千尋 #ハク様 pic.twitter.com/XFQjIZV9Vu

— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 16, 2019

"千と千尋の神隠し"には、見どころの一つに千尋の成長があります。

この映画は、湯婆婆の呪いで豚に変えられてしまった両親を元に戻すために、千尋が奮闘するというストーリーです。

自身が動物に変えられないようにするために油屋で従業員として働くことになりますが、それまで普通の生活を送ってきた女の子がいきなりできるわけもなく失敗の連続。

そんな頼りない千尋が、物語の中で徐々に一人前に成長する姿に感動を覚えた人もたくさんいました。

"千と千尋の神隠し"の舞台となる油屋は今でいう銭湯ですが、一般的な銭湯とは違って訪れる客は日本全国にいる神様です。

大根やヒヨコなど個性的な姿の神様が次々と油屋に訪れる楽しい雰囲気も、作品の見どころの一つに挙げられます。

見た目に食欲を誘う料理が並べられている温泉街の食堂、何種類もの広々とした温泉が用意されている油屋、神様が遠くから入りに来たくなるのも納得です。

人間に戻った両親の元に戻る時のハクとの別れるラストシーンも、忘れてはいけない見どころと言えます。

しかし、千尋が元の生活に戻ったことは描かれていますが、ハクについては触れられていません。

一体あの後ハクはどうなったのでしょうか。

ハクは自分の名を取り戻したから大丈夫。と言っていました。

きっと元の世界に戻れたんだと思いたいです(*^^*)

千と千尋|意味が分からない!宮崎駿監督が伝えたい内容とは【考察】

冒頭でも述べたように、スタジオジブリの映画は作品の様々な場面に宮崎駿監督が伝えたいメッセージが散りばめられています。

"千と千尋の神隠し"に込められているメッセージは、子供の成長と未来への可能性です。

映画の冒頭で車に乗っている時の千尋は、両親の都合による引っ越しへの不満から無気力とも言える顔をしていました。

それがラストでは、見違えるように大人の顔つきになっています。

これは、豚になった両親を人間に戻すために様々な経験をしたことで人間として大きく成長したからともいえます。

宮崎駿監督は日頃から、会社の関係者の子供達を「小さな友人」と呼び親しく接していていると言われています。

"千と千尋の神隠し"の主人公の千尋も、この「小さな友人」の1人がモデルだったそうです。

宮崎駿監督は作品を通して、「未来にはたくさんの可能性がある、諦めずに努力を続ければ夢や願いは(映画では両親を人間に戻す)叶えられる」ということを伝えたかったのではないでしょうか。

これは子供を持つ親に対して、「子供の可能性を信じて夢を叶えられる支えになってほしい」というメッセージも含まれていると私は思っています。

もう一つのメッセージは、劇中で千尋が魔法が解けて苦しむハクを助けるために電車で銭婆(ぜにーば)の元に向かう途中シーンです。

窓の外には果てしなく続く海と空の景色。

一見するとただ移動しているだけにも思えますが、宮崎駿監督は「世の中にはこんなにも美しい景色が存在する。辛いい現実でも頑張っていれば素敵なことに巡り合える」というメッセ―ジを込めているように感じます。

実は切ない物語

宮崎駿監督は、千と千尋の神隠しは悲しい物語なんだと語っていました。

インタビューでは以下のように言っています。

せっかく自分を認めてくれそうな人たちと出会えたのに、千尋はその場所から離れなくてはならなかった。

もう少しいたら、カエル男たちや湯女たちともさらに知り合えただろうし、良い人、くだらない人、いろんな人がいることにもっと気づくことができたはずなのに、

それを全部捨てなきゃいけなかった、この映画は、実は切ない話なんです。

出典:金曜ロードショー「宮崎監督の想い」(2019年8月16日放送分)

さらに、過去に行われた対談では、

子どもが、元気になる世の中なんていうと、ものすごく誤解を招くんですが、なんとかしないと、この国の子どもたちはこれからの時代に世界で一番対応できない無力な大人になっていくしかないんでしょうね。

引用元:https://www.chichi.co.jp/web/20200620_miyazaki_yourou/

上記のように語っていました。

そして、

ぼくは、子どもの体質は悲劇性にあると思ってるんです。つまらない大人になるために、あんなに誰もが持っていた素晴らしい可能性を失っていかざるを得ない存在なんです。

それでも、子どもたちがつらさや苦しみと面と向かって生きているなら、自分たちの根も葉もない仕事も存在する理由を見いだせる。

今度の映画(『千と千尋の神隠し』)は、子どもたちに嘘はつくまいと思ってつくりました。いや、映画の中身はすべて嘘なんですが、嘘じゃない。これは本当だって……。

上記のようにも語っています。

つまり、千と千尋の神隠しは社会を子供たちに教えているということなのかもしれません。

そして、大人も子供も、それぞれの立場で何かを学べるような作品となっているのではないでしょうか。

千と千尋の観客動員数と興行収入は?

"千と千尋の神隠し"の興行収入は、2020年時点で308億円でした。

新型コロナウイルスの影響で国内の新作映画の上映が延期になったことを受け、6月~8月に劇場で再上映された分も加えられ、最終興行収入は316.8億円となりました。

"鬼滅の刃 無限列車編"に抜かれるまで、約20年間トップをキープしてきたことからも、この作品がどれだけ多くの人に愛されてきたかが分かりますね。

まとめ

世代を問わず誰もが楽しめる作品を作るというのは、当たり前のようで意外に難しいものです。

スタジオジブリがその難しい作業を何十年に渡って続けられているのは、宮崎駿監督が観る人の目線でより良い作品を作ろうと努力をし続けているからではないでしょうか。

2013年の引退宣言を撤回し現役復帰をした宮崎駿監督の最新作は数年後になるそうです。

どんな作品になるのか楽しみですね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク
エンタメ
Facebookページ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
sikitrendをフォローする
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました