日焼け止めを選ぶとき、何を基準に選んでいますか?
「SPF」や「PA」の表記があるけど、何のことか良くわかっていない人も多いかと思います。
この記事では
・「SPF」と「PA」の違い
・選び方のポイント
をご紹介しています。
利用するシーンやそれぞれの肌の状態に応じて、どんな日焼け止めを選べばよいかお伝えしていますので是非参考にしてみてください。
日焼け止めのSPFとPAの違い
SPFとPAの違いの前に、まず紫外線の性質を知る必要があります。

「UV-C」は地表にはほとんど届かず、日焼けには影響しないため、今回は除外します。
「UV-A」は肌を黒くする作用のある紫外線です。
これがメラニン色素を刺激することでメラニンが生成され、色素沈着が起こります。
皮膚は、紫外線が皮膚の奥まで浸透するのを防ごうとしてメラニンを生成します。
「UV-A」は約30%〜50%が表皮を通過し、皮膚の奥の組織を破壊すると言われています。
それがシワやたるみなどの肌の老化を招いてしまう原因になります。
「UV-B」は肌に炎症を起こす作用のある紫外線です。

肌がヒリヒリしたり、赤くやけどのような状態になるのはこの紫外線のせいだよ。
ほとんどは肌の表面で吸収されますが、エネルギーが強いため肌が炎症を起こしたようになってしまいます。
これがシミやそばかすの原因になっていまいます。
紫外線の意味を知ったところで、本題のSPFとPAの違いについて解説したいと思います。
SPFとは
「SPF」とは「Sun Protection Factor」の略です。
主に「UV-B(肌に炎症を起こす作用)」に対する効果を示す数値になります。

例えば「SPF20」と表記がある商品を塗った場合、何も塗っていない肌と比べて20倍の紫外線量を浴びたときに赤み、炎症が出始めることを意味するよ。
ここで、「SPFが高い商品の方が持続時間も長い」と勘違いされがちですが、「紫外線量」を基準にした数値になりますので、紫外線を浴びている時間が短くても、強い紫外線を浴びていれば早く日焼けが始まってしまいます。
PAとは
「PA」とは、「Protection Grade of UV-A」の略です。
「UVA防止効果指数」とも呼ばれ、「UV-A」に対する防止効果を示すものです。
「PA」は「SPF」と同じく何も塗っていない肌と比べて何倍の紫外線に耐えられるかを測定して決めているのですが、「PA」は黒斑が確認されるまでの紫外線量を測定しています。

「PA」は数値では表されず、「+」の数で強さを表します。「++++」がUVAの防止効果が極めて高いとされています
日焼け止め使い分けと選び方のポイント
日焼け止めを買う場合、ではSPAとPAの使い分けはどうすればいいのでしょうか。
使い分けや選ぶ時のポイントについてご紹介したいと思います。
紫外線があまり強くないのに、強い日焼け止めを塗って肌のトラブルが起きてしまっては本末転倒です。
ですので、シチュエーションや自分の肌に合わせた日焼け止め選びがとても重要になってきます。
下記で使い分けをご紹介しると。
上記を参考に、詳しく説明すると、日焼けすると肌が赤くなりやすい人や、長時間外にいる必要がある人は「SPF」の値を重視するといいですよ。

SPFは肌の炎症を起こす作用に対して、何倍の紫外線に耐えられるかと言う数値だよ。
SPFの数値を重視すると、一日に浴びる総紫外線量を抑え、日焼けによるシミやそばかすを抑制できます。
そして、家の中や、曇りの日の紫外線対策には「PA」の値を重視して選ぶと、真皮まで到達して、シワやたるみの原因になる「UV-A」を抑制できます。
まとめ
普段何気なく選んでいる日焼け止め、「強い方がいい」と数値が高いものを使い続けてしまうと、肌の負担になり逆効果です。
状況やシチュエーションに応じて使い分ける必要があります。
紫外線に当たると肌がすぐ黒くなる人、炎症を起こしたみたいに赤くなる人など、自分の肌の性質を知ることもとても重要です。
今回の記事を参考にして、紫外線に当たる時間や自分の肌の状態に合わせて適切な日焼け止めを選択してくださいね。
★:SPFは、「UV-B(シミやそばかすの原因になる)」作用に対する、何倍の紫外線に耐えられるか効果を示す。
★:PAは、「UV-A(シミやタルミの原因になる)」作用に対して、黒斑が確認できるまでの紫外線量を測定。
★:日焼けすると赤くなりやすい・外に長時間入る場合は「SPF」を。
★:家の中や曇りの日の紫外線対策は「PA」を。
