今までに無いほどの日用品などの値上げが続き、消費者は頭を抱えています。
値上げ前に買いだめする人も増えており、店頭に品物がないといった事態も相次ぎました。
この「値上げラッシュ」が、ずっと続くのか?
それとも、近いうちに値上がりが止まるのか?
そんな疑問を感じた人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は
・値上げがいつまで続くのか
・値上げした食品
といった部分について、掘り下げてご紹介いたします。
2022年値上げラッシュはなぜ起きた?原因
テレビやネットニュースで毎日のように知ることになる商品の値上げを伝えるニュース。
日用品の値上げの報道が続くと気が参ってしまいそうです。
しかし、よく考えてみると
なんで値上げラッシュが起きているんだろう?
と思う人もいるのではないでしょうか。
色々な理由があるのですが、一番大きな理由は原油価格の高騰です。
原油が高騰すれば、燃料となるガソリンの価格も上昇します。
2020年には159リットル(2バレル)が$20〜$40だったのに対し、2021年には$85と倍以上の価格に推移しました。
しかし、それで収まることをしらず2022年の6月には$100以上に価格は上昇し続けています。
この、原油価格の高騰の結果、原材料を輸入で頼っている食品などに価格上昇の波が襲ってきました。
農作物の収穫・加工の工場では、機械を動かすのに原油は必要なアイテムです。
いつもと同じように、ガソリンを使っていても、ガソリン価格が高騰すれば作るコストは上昇します。
さらに、生産品の価格が据え置きであれば、収入は減ってしまうため、仕方なしに価格が見直されたというわけなのです。
その他にも、円安や働き手不足による人件費の増加など様々な原因も考えられています。
2022年食品の値上げはいつまで続く?
帝国データバンクの調べでは、2022年6月には1500品目、7月には2000品目以上が値上げする見込みとなっています。
では、この値上げラッシュはどこまで続くのでしょうか?
実は、国際的な市場の値上がりが、私たちのような消費者の価格に直結しているのはガソリン価格ぐらいで、ライフライン(電気・水道)の値上がりには反映していません。
これは、電気代やガス代などは価格の改定までに半年ほどのタイムラグがあるためで、今後2022年の秋までには値上げが予想されます。
ただ、原油価格の値動きが上昇が緩やかになっていることから、秋ごろまでで値上げラッシュのピークを迎えるのでは?
と、エコノミストで第一生命経済研究所の藤城宏一さんは予想しています。
2022年7月食品の値上げ商品まとめ
今までは、値上げしている理由やいつまで値上げが続くのか?
といった内容をご紹介してきましたが、ここからは具体的に7月からどのような日用品が値上げするのか、その一部を表にまとめましたのでご紹介いたします。※消費税は8%で計算しています。
参照:https://toyokeizai.net/articles/-/592269
パン・小麦粉
企業名 | 商品 | 値上げ価格(率) |
敷島製パン(Pasco) | 一部商品 | 約2~約9% |
フジパン | 本仕込み食パン | 6~8% |
日清製粉ウェルナ | 小麦粉 | 4~6% |
昭和産業
|
天ぷら粉黄金 450g | 344円→356円 |
SHOWAホットケーキミックス 200g×3 | 457円→478円 | |
森永製菓 | ホットケーキミックス 600g | 442円→475円 |
調味料・食用油
企業名 | 商品 | 値上げ価格(率) |
Jオイルミルズ
|
菜種油製品 大豆油製品 パーム油製品 コーン油製品 |
60円/kg以上 |
オリーブオイル製品、ごま油製品 | 120円/kg以上 | |
こめ油製品 | 90円/kg以上 | |
アマニ油・えごま油製品 | 200円/kg以上 | |
森永製菓 | ケーキシロップ | 302円→318円 |
ハウス食品 | 七味唐がらし 17g コショー 17g GABAN ブラックペパー 21g |
希望小売価格+平均10.9% |
飲料
企業名 | 商品 | 値上げ価格(率) |
伊藤園
|
茶葉、缶コーヒーなど | 5~12% |
茶系等の紙パック飲料製品 | 10% | |
缶コーヒー | 6~9% | |
森永製菓 | 純ココア | 394円→421円 |
メルシャン | 甲類焼酎44品目 | 3~7% |
セブン‐イレブン・ジャパン
|
セブンカフェ ホットコーヒー・アイスコーヒーR | 100円→110円 |
セブンカフェ ホットコーヒーL | 150円→180円 | |
セブンカフェ アイスコーヒーL | 180円→210円 |
お菓子
企業名 | 商品 | 値上げ価格(率) |
カルビー | ポテトチップスクリスプ | 10~20% |
森永製菓 | お菓子全般(ハイチュウ・小枝など) | 約3~11% |
ネスレ日本 | キットカットミニ12枚 | 349円→384円 |
ロッテ
|
爽 クーリッシュ モナ王 雪見だいふく |
151円→162円 |
ガーナ板チョコレート アーモンドチョコレート マカダミアチョコレート |
約3~9% |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「値上げラッシュ」について、ご紹介してきました。
実は、商品が値上げされるだけでなくステルス値上げという形をとっている商品も存在します。
ステルス値上げは、値段は一緒で中身が少ないといった「言われないと分からない値上げ」のことです。
このまま、値上げが続かないとの予想ですが、不安は募るばかりです。
早くいつもの日常が戻ってくるように、消費者は願うだけなのかもしれません。