政府は今後カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致が各地で進むため、依存症対策を強化する目的でギャンブル依存症の治療に公的医療保険対象にすることを検討するとのことです。
税金が使われることに反対の人も多い中、ある事実が発覚。
不妊治療は保険適用外なんですね。
それは、SNSの投稿者の発信で分かったのですが、どうしてギャンブル依存症は対象になるのに不妊治療は対象にならないのでしょうか。
それぞれの理由と、治療するための費用についてどれくらいの差があるのか比較してみたいと思います。
果たして治療費はどっちが高いのでしょうか。
ギャンブル依存症が治療の保険適用になる3つの理由
厚生労働省はギャンブル依存症の治療を公的医療保険の適用対象にする方向でいるようですが、その理由は何でしょうか。
考えられるのは以下の通りです。
・今後、総合型リゾート施設が増えることの対策
・病的にギャンブルにのめりこんでしまう精神疾患
厚生労働省の調査結果によると、ギャンブル依存症患者は年々増えており、2017年度の外来患者数は3499人と言われています。
今後、カジノなどの総合型リゾート施設が増えてくると、どんどん患者数は増加することが考えられます。
国としてはお金を回すためには、このような施設開発を進めて行きたい思惑もあると思われます。(私個人の意見です。)
しかし、国民の人の中にはギャンブル依存症患者が増えることへ批判をする人もいるので、公的保険適用の対象にすることで対策をこうじようとしているのではないでしょうか。
厚生労働省のホームページを見てみると、依存症について下記のように書かれていました。
依存症には「物質への依存」と「 プロセスへの依存」の2種類に分けられ、「物質依存」はアルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のこと、「プロセス依存」は特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のことを言います。
依存症になってしまうと、家族や本人の生活リズム、体調不良、お金の無駄遣いなど、何かしらの問題が起きているのにやめられず、最終的に仕事など社会生活に悪影響を及ぼしてしまうということです。
じゃあ、なんでカジノの誘致進めるね~ん( ゚Д゚)っと、ツッコみたくなりますね(^^;)
国は依存症が疑われる成人は全国で約320万人にも上ると推計が出ているため、率先して治療してもらうため、公的保険適用の対象で進めて行こうとしているようですね。
不妊症の治療が保険適用外の大きな理由は一つ「病気でないから」
ギャンブル依存症の公的保険が適用されるかもしれないということで、SNSでは様々な意見が投稿されています。
その中で気になるワードがありました。
そう。これです。
なぜ、禁煙外来やアルコール依存症は保険適用の対象で、今後アルコール依存症の治療も保険の対象になるかもしれないのに、不妊治療は公的保険の対象外なのでしょうか。
厚生労働省の保険課が言うには「命や生活に支障がでる」「治療で体の機能が回復する」何かしらの異常が疾病にあたり、不妊は日常生活を送ることもできるという理由で、公的保険の対象外としているようです。

フランスやドイツは不妊症を疾病と位置付けて自己負担が軽減されているよ。
このことを考えると、日本って何かと遅れていますよね(^_^;)
不妊症は疾病にあたらないかもしれませんが、少子化が進むなか、治療に取り組む夫婦を国が支えれば将来的に国益に繋がると思うのですが(;´・ω・)
不妊治療もゆくゆくは対象になるかもしれませんが、不妊治療よりもギャンブル依存症が先に公的保険の適用が対象になるということに、SNSでは女性だけでなく男性からも批判が多いです。

では、ギャンブル依存症や不妊治療をする場合それぞれどれくらい費用がかかるものなのでしょうか。
ギャンブル依存症治療の費用はそこまでかからない印象?
ギャンブルにのめりこんでしまうと依存症になってしまいます。
そうなれば、お金を使い果たしてしまい生活困難になったり、家族や周りの人が困る状況になりかねません。
今後、総合型リゾート施設の誘致が増えれば、施設も増えて行くなか、依存症の人が治療を受けやすいように公的保険の適用を対象にする案が出ています。
では、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
簡単に下記で説明すると
・入院は1か月あたり10万円で7~10週間程度
治療が多い期間で2カ月以上かかるということですが、仮に10週間かかった場合を考えて総合的な金額を割り出すと、だいたい「外来は21,000円から」「入院は20万円から」となります。

費用はだいたいなので、治療内容や病院によって違ってくるよ。
不妊治療の費用はギャンブル依存症治療より掛かる⁈
海外では不妊症も疾病ととらえ、治療費の自己負担は軽減されている国もあります。
日本は自己負担は10割になりますので、全て家計に響いてくることになるのですが、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
所得制限により軽減される家庭もある。
・体外受精は200,000~600,000円
・顕微授精は250,000~500,000円
不妊治療をするとめちゃめちゃ費用が掛かるんですね( ゚Д゚)
助成金
参照元:https://hoken-kyokasho.com/wp-content/uploads/2019/05/9034719699eda38c9260ab5e300447ef-768×601.png
上記は平均的にかかる不妊治療の治療費になります。
画像のように、不妊治療は明らかに経済的に負担になります。
そこで高額医療費になってしまうので、国は費用の一部を助成しています。
対象者は以下の通りです。

対象となる治療は「体外受精」と「顕微授精」になります。
①:「体外受精」か「顕微授精」にかかった費用に対し、1回につき15万円(採卵に伴わない場合は7.5万円)。
②:上記①のうち治療に限り30万円まで助成。(採卵に伴わない場合は対象外)
③:「体外受精」か「顕微授精」のうち精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術を行った場合、上記の①②の助成のほか、1回の治療につき15万円が助成される。(採卵に伴わない場合は対象外)
④:上記③のうち初回の治療に限り30万円まで助成。

ただし夫婦の所得が730万円までとされていて、医療機関も指定されています。

都道府県や自治体によって所得制限が違う場合もあるし、さらにプラスアルファーで助成金がある場合も。
治療費=ギャンブル<不妊?治療費はどっちが高いのか
治療の回数によりギャンブル依存症も不妊症も治療の費用は変わってきます。
ところが、不妊治療は1回で受精するといいですが、何度も回数を重ねると聞きます。
「体外受精」や「顕微授精」は一回につき何十万とかかる治療になります。
体外受精でなかなかできない場合、上記の治療を選択したい夫婦はいると思います。
正直、助成金があっても不妊治療の方がギャンブル依存症の治療費より高いのではないでしょうか。
確かにギャンブル依存症になるので経済面で困っている可能性もあり、治療費の手持ち金がない場合もあるかもしれませんが、不妊治療も家計に大きな損害を与えていることが言えます。
中には仕事と治療の両立ができず、退職を余儀なくされる女性もいるようです。
さらに、不妊治療により精神的に疲れるという話を何度も聞きます。
精神を病む場合だってあります。
それのどこが疾病ではないのでしょうか。
私の周りにも不妊治療をしていた夫婦はいます。
詳しい治療内容は聞いていませんが、何回かの治療で受精することができ、元気な赤ちゃんを産むことができました。
「不妊治療の技術は一定の水準に達していない」と言いますが、国が不妊治療に対して適用対象外とする意向を考え直す時期になってきているのではないでしょうか。

私個人の意見になります。皆さんはどのように考えますか?